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【コンテンツレコメンド技術編】イスラエル発イケてるアドテクスタートアップまとめ3選

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はじめに

イスラエルでアドテク界隈のリサーチをするに当たってよく目に入ったり、直接聞いたりする技術がいくつかあります。

それらを数回にわたって、どういう技術(サービス)なのか、イスラエルにはどのようなプレーヤーがいるのか、などにノンテクの自分の目線から触れて、まとめてみようと思います。
今回はコンテンツレコメンデーションについて紹介します。

コンテンツレコメンデーションとはどんな技術か

今回はよく聞くコンテンツレコメンデーションについて。(※知ってる方はここを飛ばして読んでいただいて大丈夫です。)

コンテンツレコメンデーションとは、一言でいえばWeb上でユーザーの購買履歴や属性情報などに基づいて適切なコンテンツを提案する技術です。世界で最も有名なレコメンド技術はGoogleの検索エンジンです。

情報過多の現代ではいいコンテンツに出会うことが難しくなっています。コンテンツレコメンデーションに求められるのはだた関係性の高いコンテンツを提案するのではなく、ユーザー為になるコンテンツを提案できることが重要になります。

コンテンツレコメンデーションの種類

どのコンテンツをユーザーに提案するかのアルゴリズムにはいくつか種類があります。代表的なものは以下。多くのレコメンドエンジンは様々なアルゴリズムを組み合わせた独自のパッケージとして提供しています。

ルールベース

あらかじめレコメンドする際のルールを決めておく手法です。例えばある商品Aを買った人には、パートナー企業の商品Bをレコメンドするなど。

コンテンツベース

コンテンツの類似性に基づいてレコメンドする手法です。例えば、スマホを購入した人には充電器を合わせてレコメンドするなど。

協調フィルタリング

最も有名なものとしてAmazonなど、多くのECサイトが使う「協調フィルタリング」という方式があります。これはユーザーの情報を分析し、その購買履歴と似たような履歴を持つユーザーを見つけます。その両者を比較することで片方のユーザーしか購入していない商品をもう片方のユーザーにレコメンドする仕組みです。「この商品を買った人は他にもこれらの商品を購入しています」というレコメンドを受けたこともあると思います。

イスラエル発スタートアップのコンテンツレコメンデーション

taboola

毎月10億以上のユーザーに3600億以上のレコメンドを行う、コンテンツレコメンド界ではイスラエルのみならず世界的に超有名な企業です。New York times や Yahoo Japanなど極めて大きなパブリシャーがこぞって導入するほどのサービスを提供しています。

Taboolaのコンテンツレコメンドサービスは、webサイトにアクセスしたユーザーのデバイスの種類や位置情報、類似ユーザーや時間帯など数百に及ぶデータをリアルタイムで解析し、ユーザーが最も興味を示すコンテンツをレコメンドします。Taboolaは協調フィルタリングのみならず、参照元やソーシャルメディアのトレンドなど数多くの因子を組み合わせた独自のアルゴリズムでレコメンドを行います。

CEOのアダム・シンゴルダ氏はイスラエル国家安全保障局の数理精鋭部隊で将校として任務に従事。7年間の勤務を終えて、2007年にTaboolaを創業しました。

Taboola Blogで公開されているケーススタディーの中でも最新の記事には、KueezというFacebookのプロフィールを使って世界中のゲームを遊ぶ事ができるイスラエルのコンテンツプラットフォーム企業のケースが取り上げられています。

Kueezのサービスを簡単に説明すると、パーソナライズされたゲームをユーザーに提供し、何時間もそれで遊んでもらい、そのプレイデータ(エンゲージ)を獲得します。そして、より多く遊ばれた、つまりエンゲージメントを最も獲得した人気のゲーム製作者に報酬が支払われる仕組みのものです。

そんなKueezはユーザーをさらに増やし母数を獲得することと、それぞれのユーザーのエンゲージメントを最大限まで増やすことを目的としてTaboolaを選びました。

KueezのCEOによると、Taboolaを導入したことで月に5百万から1000万の新規ユーザーの獲得に加え、導入していないページの平均ビュー数は6に対して導入したページの平均ビュー数は10という大きな成果をあげる事に成功したそうです。

そんな大人気のTaboolaは資金調達額も巨大で、2015年にはYahoo Japan や米国のケーブルテレビ最大手のComcast などから合わせて130億円の調達を行っています。

Taboolaと業務提携し技術提供を受けているYahoo Japanのレコメンドモジュール https://ycd.yahoo.co.jp/

Outbrain

outbrain ロゴ

月間のレコメンド数2000億回以上を誇るアメックス、コカコーラ、レッドブルなどリーディングカンパニーが採用する、こちらも世界的に有名なコンテンツレコメンドエンジンです。

 CEO兼共同創業者のヤロン・ガライ氏は、イスラエル出身でイスラエル海軍での兵役を終え、いくつかのスタートアップの立ち上げを経験した後Outbrainを創業、一時はエンジェル投資家をしながら経営に携わっていましたが経営に専念するため、2010年に投資家をリタイアしました。

決済ソリューションを展開する世界的企業のVISAグループのVISA Asia PasificはVisaAPnews.asiaという動画のキュレーションメディアの運営でコンテンツマーケティングを行う際、Outbrainのテクノロジーを用いてそれらコンテンツのエンゲージメントをさらに獲得することを目的として導入しました。結果、導入後はクリック率が導入前の270%、また100万近い月間のリーチを記録しました。

日本でも、Outbrainのコンテンツレコメンドエンジンを活用したオウンドメディア一覧にはレッドブルジャパンやリクルートキャリア、NTTコミュニケーションズなど国内でも名の通った企業ばかりが名を連ねます。

そんなOutbrainはイスラエル系のVCから多く出資を受け、その資金調達額は2007年から現在までで200億円以上に登ります。

my6sense

my6sense ロゴ

my6sense CEO

ホワイトラベルとしてネイティブ広告プラットフォームを提供する広告代理店。同社はモバイルに特化したコンテンツレコメンデーション技術を提供。ユーザーのFacebookやTwitterなどのSNS上での行動を分析し、どの様な種類のコンテンツに最も興味を示すかのデータを蓄積。それぞれに合ったコンテンツをレコメンドします。

CEO兼創業者のアヴィノーム・ルビンスタイン氏はイスラエル工科大学を卒業後数々のスタートアップの立ち上げと重役を担い、2007年にmy6senseを創業しました。

同社は今までに7億円以上の資金を調達しています。

 

最後に

TaboolaとOutbrainの2社は互いに社員数や規模ともに同じぐらいとされていて、イスラエルの一部の報道では合併も噂されています。
もしこの合併が成功すれば、その後誕生する企業は10億ドル以上の評価額の企業となる見込みです。

情報に溢れかえる現代では本当に必要な情報にたどり着くことが難しくなっています。そんな中コンテンツレコメンデーション技術は、「ユーザーがコンテンツを探す」という従来の方法から「コンテンツがユーザーを探す」という新しい形で本当に必要な情報をもたらしてくれることになるでしょう。

 

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