インタビュー

イスラエルって本当にすごいの?隣の起業家に聞いてみた。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
イスラエルアントレプレナーYogev

最近イスラエルがなんだかすごいと騒がれているが、本当にイスラエルはすごいのか。どのレベルですごいのか。気になったので、筆者がたまたま家を借りていたイスラエル人に、これまでどのようなことをしてきたのか聞いてみた。

Yogev Smila
28歳
イスラエル生まれイスラエル育ちの生粋のイスラエル人
若くして成功も失敗も経験
現在はイスラエルのビジネス街テルアビブで身重の妻と暮らしながら
新たに起業を計画中

プロフェッショナルを生み出した教育

-Yogevさんがこれまでどんなことをされてきたのかを中心に聞いていきたいと思います。
まずイスラエルでどのような教育を受けてこられましたか?

イスラエルの義務教育は日本と同じで、小学校6年、中学校3年と高校3年の3つのパートに分かれているんですが、小学3年生の時にすでにコンピュータの授業があって、子供の頃からコンピュータには慣れ親しんでいます。
特に私の父は、会計サービスを向上させる技術と方法に関心を持った会計士で、私が6歳の時にはIntel 80286というPCを購入していました。
その時には既に最初のステップとして、コンピュータを使ってMSDOS環境(Windowsよりも前にマイクロソフトが作ったOS)を操作してましたね。もちろん主にゲームを起動するのが主な目的ですが笑
かなり早い時期からコンピュータをいじるのが大好きだったので、10歳の時に母がHTML、CSS、Javascriptを学ぶことができるプログラミングのサマーキャンプに参加させてくれました。
その時から今までプログラミングを学習し続けています。

またイスラエルの高校では、数学、科学、文学、ヘブライ語、英語、体育、聖書などを含む必修科目の他に、2つの科目を選択して3年間で深く学習します。
私はその一つにコンピュータサイエンスを選び、Pascal、C、ASP、HTML、CSSなどのプログラミング言語を学んで、かなり発展的な学習をすることができました。

成功も失敗も経験

-最初に起業したのはいつですか?

17歳の時です。当時33歳だったパートナーと出会い、彼と一緒に立ち上げました。
そのスタートアップでは、フォトグラファーがイベント後に投稿した写真を、カスタマーが選択することができるソフトウェアを開発していました。
ソフトウェアの名前は「Pixelect」と言って、JumboMailと呼ばれる大きなクラウド会社に統合され、「Pixelect」から「JumboPicker」に名前が変更されました。
パートナーと共にJumboMailの株主となった後、パートナーに全ての株式を売却していますが、今でもソフトウェアは利用されています(https://picker.jumbomail.me)。

-その他にどのような会社を創ってこられましたか?

JumboMailを出た後は、ヨーロッパで行われるスポーツ賭博に特化してマーケティングを行う、アフィリエイト分野のアドテクスタートアップを立ち上げました。プロダクトは統計情報やオッズ比較など、賭ける人がより判断しやすくなる情報をを提供する拡張ブラウザでした。ユーザーの訪問した賭博サイトでの行動を検出し、より良い選択肢を自動的に提供するものです。賭博サイトに新たなユーザーを送客することでマネタイズしていました。プロダクト名は「Betoven」です。BetとOpenという言葉が音楽家のベートベンに似ているとこらからとりました。そのスタートアップでは30万ドルを調達しましたが、十分な収益をあげることができず、1年で閉鎖することになりました。

-スタートアップ以外に会社で働いた経験はありますか?

現在は新たなスタートアップを立ち上げるかたわらで、イスラエルの有力なソフトウェア企業(Taboola、VMware、ironSource、Applied Materials、PayPalなど)のシニア開発者を対象にした、Tikal(https://www.tikalk.com/)という名前の会社で働いています。

-現在立ち上げようとしているスタートアップはどのような会社でしょうか?

Entryという社名で、顔認証チケットを発行することにより、様々なイベントでチケットが不要になるようなサービスを開発しています。
このプロダクトを使うことで、イベントプロデューサは多くの時間と費用を別の部分に賭けることができ、イベントをさらに贅沢なものにすることができます。
現時点ではコンサートやフェスティバルの市場を対象としていますが、最終的にはあらゆる市場(会議、オフィスなど)に展開するつもりです。
今回イスラエルにおける音楽コンサートやフェスティバルの大部分をカバーしている、イスラエルで最大のセキュリティー企業の1社と提携しているので、サービスをローンチすれば、すぐに多くの顧客が本プロダクトを導入できます。
またイスラエル国外の多くのプロデューサーや企業とも提携しており、生産開始と同時に世界で効率的に事業を拡大することができると見込んでいます。

イスラエル人成功の秘訣 そのビジネスマインドとは

-今後ビジネスにおいてどのように活躍されようとお考えですか?

知っての通り、企業の成功には優れた技能やパートナーシップだけでなく、大きな運とプロダクトを発売するタイミングが重要です。
私は17歳からソフトウェア業界に10年勤めていますが、まだ自分のパラメータを全て組み合わせた成功した製品を作っていません。
しかし、私は常に冒険し、失敗を改善し、情熱を捧げることをやめるつもりはありません。
そうして最後には大きなプロダクトを創り上げることに成功すると確信しています。

 

今回はたまたま隣人がアントレプレナーだったが、イスラエルではBARで喋って仲良くなった人がビッグデータのプロフェッショナルだったり、カフェでトイレの場所を聞いた人が何度もイグジットを成功させているシリアルアントレプレナーだったり、そんなことが日常茶飯事だ。
彼らはなぜそのような技術や経験が豊富なのか。もちろん教育制度ということもあるが、今回彼に話を聞いてみて、常に自分のしたいことをし、挑戦を忘れず、それを楽しみながらすることのできるマインドが、彼らの成功の大きな要因になっていると、ひしと感じた。

(文=宮薗央光)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

実際にイスラエルスタートアップとの協業を検討されている方に!

2013年以降に新設された2000社以上のイスラエルスタートアップを、弊社が一つ一つ集めたデータベースを保有しており、


・業界(広告、不動産、金融など)


・技術(AI、IOT、ブロックチェーンなど)


・特定のサービス(既存顧客に対するクロスセルを行いたい)


など様々な角度からお求めのスタートアップをレポート形式でお探するサービスを提供しております。


 


詳細はこちら